強制わいせつ報道に思う 元アイドル山口氏

投稿者: | 2018年5月28日

その日、ツイッターを眺めていると、目を疑うニュースが飛び込んできた。「TOKIO山口達也氏、女子高生に強制わいせつで書類送検」

報道によると山口氏は2月、自身が司会を務める番組で知り合った女子高校生を自宅に呼び出し、無理やりキスをしたとされる。

4月末に開かれた記者会見の後、事務所との契約解除が決まった。「妥当だ」「やり過ぎだ」処分について様々な意見が飛び交い、中には被害者の方をを非難する声もあった。「女子高生によるハニートラップだ」なんていう意見まで。

事件の夜は、友人一人を連れて山口氏宅を訪れたという女子高生。それが彼女にできた、最大の防衛だったのだろう。

お世話になっている番組の司会者で、国民的アイドル。そんな特別な人からの誘いを、これから芸能界で頑張っていこうという新人の彼女が、簡単に断れるだろうか。

仮に、インターネットなどで憶測されているように、彼女が多額の示談金目当てに、故意に山口氏宅へ出向いたと考えても、山口氏には重い責任がある。

被害者は未成年なのだ。社会において知識が成熟していない未成年を保護・監督するのは、山口氏を含めた周りの大人の務めだろう。

被害者の両親は言った。「一人の未来を奪おうとは思っていない。娘の事はそっとしておいてほしい」。契約解除という処分も、過剰に騒ぎ立てるメディアも、何もかもその希望に添っていないのではないか。

まるで「TOKIOの他のメンバーがかわいそう」というような演出で作られた映像、山口氏が抜けて残念という芸能人のコメント。彼女は何を思うのだろうか。

真実なんて本人たちにしか分からないのに、当事者でもない私たちはどうしてこんなに無責任な言動を繰り返すのか。「人の不幸は蜜の味」?

外野の私たちは野次馬になって、面白がっているだけかもしれない。認めてしまうのは絶対に駄目だけれど、うなずいてしまいそうな自分がいる。    【鈴木優里】