会館は誰のものか(論説委員・高橋翼)

投稿者: | 2017年11月22日

前代未聞の学生会館一日閉鎖。本学の学生自治が抱える問題点を浮き彫りにした。

共同で施設を使う以上、利用者には常に他の学生へ配慮することが求められる。「誰かが処分してくれるだろう」と考えてごみを共用部に放置したならば、当該団体はその「甘え」を猛省しなければならない。その身勝手な振る舞いが、多くの団体の活動を阻害した。どの団体も自由に、かつ快適に学生会館を使うための揺るぎない権利があることを今一度、確認したい。

閉鎖に至る過程も不透明だった。執行委は、学友団会議において前例のない閉鎖案を提示。暗室と化した決定過程で、執行主体はあいまいになった。主語のないメールは、混乱した状況の象徴だ。こうした事態が続けば、学生からの不信感がさらに増すことになる。情報公開を一層徹底しなければならない。

「一日閉鎖」という処分内容にも疑問が残る。制裁的な意味合いが強く、問題の抜本的解決にはつながらない。無関係の団体までも巻き込んで懲罰を科すことを、「使用ルール違反の結果の周知」という、みせしめとも取れる理由で済ますのはあまりにも理不尽だ。

執行委はまた閉鎖の明確な基準も示せていない。執行委の裁量で処分がなされて、今後、閉鎖が頻発する恐れもある。執行委は、閉鎖という手段の合理性はあるのか、どこまで問題が悪化すれば閉鎖を行うのかという疑問に明確に答えなければならない。

今回の騒動では、執行委と各公認団体の、不法投棄に対する問題意識の温度差が目立っていた。学生会館の利用主体は公認団体。決して他人事では許されない。

粗大ごみを学友団保有の倉庫に保管できる新たな制度を設けるとのことだが、執行委にのみ負担を押し付けることは果たして「自治」といえるのだろうか。私たち公認団体からも、問題解決に貢献できることを模索しなければならない。

学生会館を自由に使用できることに対しての責任を再考するきっかけとしたい。【高橋 翼】