ボージョレ・ヌーボー イメージ戦略 日本で大当たり

投稿者: | 2017年11月22日

11月16日、ボージョレ・ヌーボーが解禁された。ボージョレ・ヌーボーは、フランスのブルゴーニュ地方ボージョレ地区で、その年に収穫されたブドウで造られた新酒のことであり、毎年11月の第3週の木曜日午前0時に販売が解禁される。今や国内では、誰もが認知しているイベントになりつつあるが、なぜこれほどまでに日本に浸透したのだろうか。

日本人の初物を好む傾向と、ボージョレ・ヌーボーの相性が良かったということがいえる。初物とは、その季節に初めて収穫、漁獲された食材のことをさし、日本では、これらが福を呼ぶものとして縁起がいいとされている。ボージョレ・ヌーボーは、一般的なワインのように寝かせるのではなく、ワインの出来栄えをみるために、すぐに飲めるように作られた試飲用の新酒であり、「初物」である。さらに、日本は時差の関係で、先進国の中で解禁日が一番早く訪れることより、世界で一番早く飲めるワインという事で、より初物感が強調される。

毎年付けられる味のキャッチコピーのインパクトが大きいことも影響しているだろう。このキャッチコピーの元は、フランスの食品振興会、ボージョレワイン委員会が発する言葉だが、日本ではこれを大げさに表現して、消費者へインパクトを与えるようにしている。たとえば2003年は「並外れて素晴らしい年」という発表が、日本では「110年ぶりの当たり年」と言い換えられた。

日本との相性が良いワイン、それがボージョレ・ヌーボーだ。

【藤原慧実】