「閉鎖」提案執行委自ら 学生会館 当初「3~4日」案も

投稿者: | 2017年11月22日

過去に類を見ない処分によって幕を閉じた今回の騒動。10月6日の学生会館閉鎖に至るまでには、約半年におよぶ紆余曲折があった。

閉鎖にいたるまでの過程

4月 支援課から是正要求

5月 特定に向けて聞き取り

学生支援課が会館内で相次いでいた不法投棄を初めて告発したのは、今年4月。全公認団体の代表者宛てに、実際のごみを撮影した写真と共に状況改善を求めるメールを送信し、あわせて学友団に対しても是正勧告に踏み切った。これにより、不法投棄問題の解決は学友団の手に委ねられた。

5月に行われた第2回学友団会議で、不法投棄は初めて議題に上った。議事録によれば、執行委員会はこのとき「このままでは支援課によるBOXの使用数日停止もありえる」と述べている。このことから、会議に出席していた評議員の一人は「全館閉鎖処分はおそらく支援課が提案したはずだ」と話していた。

ところが、実際に「全館閉鎖」を提案したのは執行委自身だった。不法投棄に対する処罰についてはこれまで例がなかったため執行委は「同志社大学学生会館 使用規則」に基づいて、支援課と

対応を協議。「ゴミの不法投棄があったフロアの全BOX使用停止」という執行委の処分案は受け入れられた。しかし停止期間については意見が対立。最後は処分の実効性を加味して執行委の「3~4日」案が退けられ、支援課の「1日」案が採用された。協議結果を踏まえて、執行委は処分案を作成。7月の第3回会議で報告した。

並行して、執行委は不法投棄された粗大ごみを分析し、廃棄した団体の特定を急いだ。特に「シンバル」については、軽音楽系のサークルに対して3度にわたる聞き取りを実施。同じ印の入った楽器を使っていないか確認するために立ち入り調査なども試みたが、結局特定には至らなかった。

7月「1日閉鎖」濃厚に 9月 調査実らず処分決定

7月の第3回学友団会議では、聞き取り調査の進行を報告するとともに執行委の処分案を示した上で、「不法投棄をした団体が名乗り出ればBOX使用停止にはしない」と表明。公認団体にはさらなる情報の提供を呼び掛けた。

だが、結局団体の特定はできないまま9月の第4回学友団会議を迎えた。過半数の賛成を経て、全団体へ等しく処分を科すことが決定。採決の前に、別のフロアからごみが運ばれてきた可能性を考慮して、利用停止となるBOXの範囲は「全館」へと拡大された。

そして10月6日、学生会館は閉鎖された。

實貴雄執行委員長は「学友団は公認団体を支援する組織。不法投棄をした団体とは、その理由を聞いて一緒に対処を考えたかったので、こういう結果は残念」としつつも「これが不法投棄に対する処分の前例となり、ショック療法的な効果があればいいなと思う」と話した。

【銘苅拓也、高橋 翼】