北朝鮮、核実験で石油輸入制限 さらなる制裁へ含み

投稿者: | 2017年9月27日

日本時間9月3日、北朝鮮は6度目の核実験を行った。北朝鮮はこれを水爆実験の成功である、と発表している。この核実験に対して国連安全保障理事会は、北朝鮮制裁決議として決議2375号を9月12日に採択した。北朝鮮に対する制裁は2006年10月から続いており、制裁が始まってから10年以上が経過している。制裁決議は今回で九つ目となり、制裁の内容は決議を重ねることに強まっている。
今回の決議で強化あるいは追加された制裁内容を確認していく。国連加盟国は北朝鮮からの繊維製品の輸入が禁止された。繊維製品は石炭に次ぐ北朝鮮の主要輸出品目である。また輸出面では、国連加盟国による北朝鮮への原油や石油といった油類の輸出量が制限されることとなった。ただし、輸出入についての制限はされたものの、北朝鮮船舶への検査はさして厳しいものとはならなかった。そのため後援者による北朝鮮への密輸は、今後も続くと思われる。
今回の決議によって制裁は強化こそされたものの、核実験を即時停止させられるような強力な制裁内容ではない。今後も北朝鮮が核実験・ミサイル発射を続けていけば、新たな決議が出されて制裁が強化されていくだろう。その過程において、今回新しく追加された油類の輸入制限が、輸入禁止へと強化されることは想像に難くない。北朝鮮もエネルギー源である油類がなければ、核実験を続けることはできない。決議2375号は今後の強力な制裁決議の可能性をはらんでいるといえる。    【笠井貴晶】