真夏の風物詩 山鉾「動く美術館」

投稿者: | 2017年7月12日

夏真っ盛りだ。今年も京都の夏の風物詩である祇園祭が開催されている。本学は京都に位置しており、祭りを見物する学生も多いことだろう。そこで今回は、祇園祭の歴史について紹介したい。

祇園祭のはじまりは、平安時代前期の869年まで遡る。当時、京都では疫病が流行し、庶民の間で多くの病人や死者がでるという悲惨な状況であった。医学が発達していない中で人々は神仏への祈願によりこの病を収めようとした。そこで当時の国の数にちなんで66本の鉾を立て、スサノヲノミコトなどの祇園の神を迎えて祈った「祇園御霊会」が祭りの起源とされている。この「祇園御霊会」は疫病が流行した時のみに行われていたが、970年の円融天皇の頃から毎年開催されるようになった。祭は応仁の乱で一時中断されてしまうが、町衆らにより再興されたことから町を母体とした自治的な祭りへと変化した。

祇園祭の一番の見どころは、「山鉾巡行」だろう。山鉾はその懸飾品の豪華さゆえ、「動く美術館」と言われており「京都祇園祭の山鉾」としてユネスコ無形文化遺産に登録されている。この豪華さは、桃山時代から江戸時代にかけて町衆らが舶来のコブラン織や西陣織などを競って用いるようになったためである。

千年以上の伝統を持つ祇園祭。期末試験が迫り大変な時期であるが、息抜きとしてぜひ訪れてみてほしい。

      【藤原慧実】