撲滅せよ!悪質転売 公式譲渡サイト開設

投稿者: | 2017年7月12日

コンサートなどのチケットは、高額での転売が大きな問題となってきた。最近ではチケットに購入者の氏名を記名したり、入場時に本人確認を行ったりと様々な対策が講じられている。しかし、未だ多数の高額転売が横行しているのが現状だ。

新たな転売対策として、一般社団法人日本音楽制作者連盟などの業界4団体は、定価での取引に限った2次売買ができる公式チケットトレードリセール「チケトレ」のサービスを6月1日より提供している。運営はぴあ株式会社。

「チケトレ」の特徴は公式の譲渡サービスである点と、定価での売買に限られる点だ。昨夏、4団体は高額での転売に対して反対声明を発表。しかし、営利目的ではない転売を行うことは違法ではないため、転売自体の規制はできなかった。

「チケトレ」は、このような場合のチケット販売を公式に引き受ける形で、利用者のニーズに答えようとする。定価販売に限定することで、営利目的でチケットを転売しようとする個人や業者を締め出すこともできる。

転売対策として、公式での取引の場を設けるというのは一見有効であるように思われる。しかし、チケットの出品がためらわれる点もいくつか存在する。「手数料が高く、他のサイトを使った」と話すのは本学学生のAさん。行けなくなったコンサートのチケットを出品しようと「チケトレ」を検討したが、Aさんの場合他のサイトに比べ出品にかかる手数料が600円ほど高くなることや、定価販売のため発券手数料などの購入時の手数料の分も回収できないことなどが分かったため、利用を断念したそうだ。

現時点で、他のサイトと比較すると「チケトレ」の総出品数は明らかに少ない。加えて、定価で販売されることで、営利目的として転売をもくろむ人が購入する可能性もある。転売に対する決定的な対策とは言い難い。継続的な改善が求められる。

【本田恵梨】