自殺 あなたの周りにも NPO法人 京都自死・自殺相談センター

投稿者: | 2017年3月18日

 日本では、平均して毎日約70人が自ら命を絶っている。大きな社会問題ではあるが、当事者でない限り自殺は身近な問題と感じにくい。精神疾患や特殊な事情を持つ人だけの悩みだと考えている人も多いだろう。しかし、自殺は誰でも抱くことのあるごく普通の願望だ。

 NPO法人「京都自死・自殺相談センター(通称Sotto)」は、電話やメールによる相談を受け付けたり、定期的に集会を開いたりするなど、自殺を考えるほどの悩みを抱えた人に「そっと」寄り添う活動をしている。スタッフの長嶋蓮慧さんは、自殺がどんな人にも身近な問題だと話す。「『死にたい』と思う気持ちは自然のものだから、周りとの人間関係によって誰でも抱くことがある。普通の生活を送っている人でも、ふとした時に死にたいと思うことはある」

 厚生労働省の調べによると、15歳から39歳までの5歳ごとの年齢別死因のうち、それぞれで最も多いのが自殺である。たとえあなたが自殺を考えたことがなくても、自殺に至るほどの悩みを抱えている人が周りにいるかもしれない。

 センターのスタッフ小坂興道さんは、自分は無縁だと思っている人にも、自殺への正しい理解を呼び掛ける。「自殺を考えるほど苦しんでいる人をのけ者にするのではなく、そうした人がいることが普通だと思って周りの人に接することが大切」「自殺に対する関心や知識を持ち、それが決して無縁のものではないと皆が考える社会。それは死にたいという思いを抱える人たちにとって幾らか暮らしやすい社会ではないか」というのがセンターの思いだ。

 センターは現在「死にたいみんなのためのパジャマパーティ」というイベントを企画している。スタッフと一晩を共にし、とりわけ深夜に悩みがちな若者に、少しでも辛さを考えずに済むひと時を過ごしてもらうのが目的だ。センターの活動は多岐に渡るように見えるが、長嶋さんはそれらが「結局一つ」と言う。「私たちのやっていることは、自死・自殺にまつわる苦悩を抱えた人たちにとって、安心できる『心の居場所』を作ることです」     

 【銘苅拓也】

・電話相談窓口(金・土 19:00 ~ 翌朝5:30)

TEL:075-365-1616

※メール相談はHPから

・京都自死・自殺相談センター 事務局

TEL:075-365-1600

http://www.kyoto-jsc.jp