投票率低下に歯止め――「面倒さ」減らす工夫を

投稿者: | 2016年9月3日

今月の参院選では、18・19歳が初めて選挙権を握った。若者の政治離れが叫ばれて久しいが、若者の投票率は上がっているだろうか。NHK世論調査(2016年)によると、選挙に「必ず行く」「行くつもりでいる」と答えた18・19歳は約60%だった。一昨年の衆議院選挙では20代の投票率が約32%であった。そのことを考えれば、必ずしも低いとは言えないかもしれない。しかし、もし18・19歳のうちの6割全員が本当に投票したとしても、この年代と20代を合わせた投票率は4%しか上がらない。6割は十分な数字だろうか。

若者が投票に行かない理由のひとつに「面倒だから」というものがある。地元に住んでいる者でもそう思うのなら、下宿をしている学生であれば、なおさらだ。「公益財団法人 明るい選挙推進協会(2015年)」によると、下宿して住民票を移していない学生は63%と多い。移していなくとも投票できる制度もあるが、地元の選挙管理委員会と郵送でのやり取りをしなくてはならず、手続きが煩雑だ。

しかし、「今の政治が変わってほしい」と願う若者は多い。前述の世論調査で今の政治が「大きく変わってほしい」「ある程度変わってほしい」と答えた18・19歳は88%もいた。変わってほしいと思う一方で、投票に行くつもりがない若者がいることが分かる。

本当に若者の投票率を上げたいならば、まず選挙の「面倒さ」を減らすべきだろう。住所に関係なく、1クリックで投票できる「ネット投票」の実現が望ましい。セキュリティの問題など乗り越えるべき課題も多いが、マイナンバー制度をフルに使い実現を目指したい。【細田純也】