〔紫風〕第95号

投稿者: | 2016年9月2日

今年5月、日本テレビ制作番組「笑点」は放送開始から50年を迎えた。演芸と大喜利という番組の構成は開始当初からほとんど変わっていない。一見するとマンネリズムの極みのようだが、登場する芸人やお題からもわかる通り、移ろいゆく時代をいつもとらえている▼本局も今年開局70周年を迎えるが、諸手を挙げて喜べない。かつて学生運動や待遇改善といった学生の抱える問題の数々を取り上げ、日本のジャーナリズムにおいて独自の地位を築いた学生新聞。大勢の前で自由に主張できる貴重な場だった。しかし誰でも情報を受発信できるインターネットが普及した今、その存在意義は揺らぐ。旧態依然。本紙もいずれ消えていくのだろうか▼答えはわからない。しかし70年分の思いを次の世代へ伝えるため、私たちには再び学生に求められるメディアを作り直す責任がある。歴史を止めてはいけない。絶えず変化する時代をとらえ続けなければならないのだ。【銘苅拓也】